全体から個に向かうエネルギーと個から全体に向かうエネルギー
衆生己心の一念の三千世界に及ぼす影響がいかに莫大なエネルギー持っているのかを個人が、もっと確信的に自覚をしなければならない。。
であるから、この真理に基づいて、お題目に縁ある者は、個の祈りが、全体に及ぼす影響が莫大なる事をよくよく心得て、南無妙法蓮華経と唱えなければならない。
南無妙法蓮華経と唱え祈る祈りの中に僅か一念でも、戦争を肯定するような一念が在れば、それは、三千世界に影響し、その祈りのエネルギーは、瞬く間に全体に影響し大きく全宇宙に広がってしまう。
そこに真の平和は無いし、立正安国もない。
どんなに個人の平和や幸せがあろうと、ひとたび空から爆弾が降ってくる様な事があれば、個人の幸せはあり得ない。
逆に、本当の意味で、一人がその事に気づき、生死を超える仏教精神に個人が出会う事ができ、そして三世に渡り繋がる精神世界を感じとり、信じる事が出来れば、空から爆弾が降ってこようとも、その事自体を自らの業であり、その苦難こそ懺悔滅罪の事象と受け止める事ができるだろう。更には、その国に生まれ落ちた因果があるのだと、心素直に捉え、そして甘んじて、その事を受け入れ、ありのままを受け入れ、如何なる苦悩や悲劇をも、自らの一念の明鏡であると、現実を受け入れる事が出来るだろう。
そして、その事を自らの信力へと昇華させる事ができるであろう。
敗戦の屈辱を歪に消化して、左右の互いに正当化するエネルギーがぶつかり合う。